「最悪の場合でも…」を想定することによって、「ま、独立したって死ぬわけじゃない」といった安心感は得られると思いますが、ま、一周回って冷静になって考えてみれば、当たり前ですけど僕も失敗するために独立するわけじゃないですからね。ダメだった場合は…とか最低限家族で生活していくためには…なんて想定ばかりじゃ何のためにこんなことをするのかって話になってしまいますから、マイナスに考えすぎるのも、よくありません。みな自信あったら独立する人もフリーランスになるひとも、もっと早く独立していますし、誰もが確信めいた自信など、無いままに自分に言い聞かせてスタートしているのだと思います。
- 結論 ~普通にできたら、いまより良くなることを想像してみる~
- 社内調整や社内稟議書も社内報告書もいらない
- 収入面は別とすれば、週休3日など働き方は確実に良くできる
- 収入面について考える~逆に会社員はそこまで安泰なのか~
1結論 ~普通にできたら、いまより良くなることを想像してみる~
1.1 社内調整や社内稟議書も社内報告書もいらない
そもそも退職する理由となっているストレスから解放されます。会社であれば、自分だけで物事を決めることはできないので、いろいろな関係者と調整する必要があります。稟議もそうです。僕がいた会社では売上予算が約25億円ある部の部長の決裁権限が500万円までの契約までしかありませんでした。事情があって特別損失を出さなければならないときもありますが、その額も部長で10万円まででした。売上規模からするとまったく権限がない状態なので、しょっちゅういろんな関係者を招集しての会議をしたり稟議をまわしたりしていました。また、事故やトラブルがあればすぐに社内報告書です。これがまたいろんなひとが目にするのでいろんなひとの修正が入ったりで手間がかかります。お客さんに出す資料よりよほど手間をかけているのではないかとすら感じました。この先この会社にいても、昇進すればするほどこのような調整業務ばかりになるなと感じました。そして僕はこういった業務が好きではなくストレスでした。
転職して同じような業界の同じような規模の会社に入社すれば、同じような業務と役割になると思われましたが、フリーランスであれば形態にもよりますが、僕の場合はそのような調整業務は無くなります。会社員ではなくフリーランスであっても、取引先の会社の社内調整や独自ルールにはある程度まきこまれることはあるかもしれませんが、会社員ほどではないでしょう。「それは御社のなかでやってください」で済みます。それは僕にとってとてつもなく魅力的な仕事でした。フリーランスになるだけで、収入面は別としてその部分は確実に「うまくいく」ので前向きになれました。
1.2 週休3日など、働き方を自分で選べる
転職であれば、たとえ募集要項に年間休日120日と記載があっても、実際は休日出勤が多く、代休をとれれば120日の休日になりますが現実は忙しすぎて代休はおろか有休消化もままならず、年間休日は80日程度…なんてこともあります。僕の会社がそうでした(笑)「代休、有休は権利なので取ります」って言って仕事が終わらなくても休むことは理屈のうえでは可能なのでしょうが、その会社に雇用され昇進も異動も賞与もすべてその会社にゆだねている状況ではそれもなかなか言えません。休日や残業がどれだけあるかなどは、転職の場合は「入ってみないとわからない」というのがありますよね。いまは、元社員の声などがネット上で見ることができるので、元社員の投稿数が多い規模が大きい会社であれば、ある程度休日がどうとか残業がどうとか、知ることができますが、規模が小さな会社は元社員も少なく情報がありません。そうなるとやはり「入ってみないと本当にわからない」となってしまいます。一方で、フリーランスであれば、これも形態によって、問題になっている偽装請負のようなフリーランスでなければ、仕事は自分で選べます。アルバイトのように月水木のこの時間しか対応できませんという業務委託もありますし、期限までにこれをという業務委託もあります。期限までに約束された成果物を納めれば、いつ休んでいても自由です。会社にいて、定期的に進捗管理されたりすることもありません。
これも週3日休んで収入面がどうかという点を除けば、フリーランスになるだけで、確実に「うまくいく」ので前向きになれました。
1.3 収入面について考える~逆に会社員はそこまで安泰なのか~
社内調整など会社員独特のしがらみから解放される、休日など自分で自由に決められる、フリーランスになるだけで、確実に「うまくいく」こともありますが、やはり最後の不安は収入面です。週に3日も休んで収入はだいじょうぶなのか。結局年間休日80日くらいになってしまうのではないか。そのような不安はありました。ただ、僕の場合は同じ年間休日が80日でも明確に違う点がありました。僕は当時管理職になっていたので、裁量労働制となっており、残業代がない職制になっていました。所定時間に満たなくても固定給がもらえますが、たいがいの裁量労働制の社員は所定時間を超えていて僕もそうでした。このまま会社員で年間休日80日でも収入は変わりませんが、フリーランスであれば、こなした仕事の量だけ収入が増えます。週3日の休みであれば、それなりの収入、週1日の休みであれば、それに見合った収入となります。フリーランスであれば、収入が足りなければ、仕事量を増やし、収入が有り余るようであれば、仕事量を減らすことができます。そんなに都合よく仕事量を調整できるのかという点もありますが、その点はまた別の機会で書きます。会社員であれば、収入が足りたとしてもそれなりの立場にたつと仕事を減らしたいとか、週休3日にしたいなどは、言い出すことは難しいでしょう。仮に一度そうしてしまったら、また収入を上げることはもっと難しいと思います。副業も認められないため会社員としての収入に頼らざるを得ないとなると、会社員の収入はフレキシブルさに欠けていて、会社に生殺与奪の権利を握られた生き方に思えました。フリーランスになるだけで、収入面も自分でコントールできる点は「うまくいく!の確信までは持てないが会社員よりマシ」と思えて前向きになれました。
コメント