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ファイヤー検証 ~そんなに働かなきゃダメなのか? を、検証しよう~

 ファイヤーという言葉、チラチラ耳にして久しいですが、普通のサラリーマンである私には、縁がない話かとずっと思っていました。私がフリーランスでやっていこうと思ったのには、何点か理由があります。私が思っていたことで、実際になってみて実感するフリーランスのメリットデメリットは別の記事で記しますが、今回はその中でも私がフリーランスになりたかった理由を記します。

 私はフリーランスになる1年前に第二子が生まれました。40歳を超えて生まれた第一子に続いて生まれた第二子です。子が生まれるまではわかりませんでしたが、手がかかる大変さにも増してかわいくて少しでも長く一緒に過ごしたい気持ちが日に日に強くなっていきました。その反面、子が生まれる前の私の働き方はブラック企業社員そのもので、平日はほとんどの日を朝から晩まで会社で働き、休日出勤もかなり多い働き方でした。それに加えて第一子誕生と同時に管理職になり、ますます忙しくなっていく一方でした。働き方を変えるとか、管理職を辞すなどもあり得ましたが、会社の業務内容や社風などはすぐに変わるものでもありません。会社も世の中の流れに沿って、男性の育休なども促進していましたが、それでも週休2日制である形態やお客さんの都合によっては休日出勤もある形態はなかなか変わるものではないと考えられました。

 一方で、会社に雇われる会社員ではなく業務委託契約であれば、例えば週のうち月水金のみの業務を請けるという形態も可能です。これならば、残業や休日出勤なども自分でコントロールしやすく自分の都合や家族のその時その時のステージに合わせて業務量も調整しやすいのではないかと考えました。ただ、会社員ではないため、固定給があるわけではありません。社会保障も会社員のように会社が半分負担してくれません。厚生年金もなく国民年金のみです。このように自由な反面、収入面や社会保障面に不安がある特徴があります。ただその点もある程度シミュレーションすることによって漠然とした不安が、はっきりとした内容として見ることが可能です。私自身、フリーランスになることを決めた理由として、上記の自由な働き方が想像できたのと同時に金銭面の漠然とした不安が、そこまで心配しすぎなくても良いのではないかという安心感が得られたのがあります。

 シミュレーションはどこかのサイトを使うとか本確定なものでなくて良くて、私の場合家庭用PCにあるエクセルがあれば十分でした。表のイメージは、私のその時の年齢45歳から家族4人の年齢をならべて、子供たちが大学を卒業するであろう25歳くらいまでの年数を縦に並べます。横には収入と支出、その年の残高を記します。私の家の場合は持ち家ではなかったので45歳時点で金融資産は4,000万円ほどがありました。0歳と2歳の子供をかかえてファイヤーするには足りないでしょうが、独立して仮に数年無収入でもある程度は生活することができます。独立したあとの収入は、自分次第なところがあり、最悪無収入ですが、支出はある程度読めます。この先何年間は年間支出がいくらでこの年には1番目の子が中学にあがるので塾代がいくらかかって…などとシミュレーションしていけば、仮に無収入であった場合、今から何年間生活できるかがわかります。無収入だと数年でお金は底をつきますが、年間300万円稼ぐことができればどうかとか、奥さんにも200万円稼いでもらったらどうかなどとシミュレーションすると、子が25歳になるまで、私たちが100歳になるまで、生活ができるようにするためにはどれくらいの収入が必要かわかります。そうすると私の家の場合は、今の会社員ほどの収入は不要でもっと少ない収入で良いことがわかりました。そこが見えてくれば、それくらいを稼ぐことができる業務委託の求人はないか見つけることができれば、今よりも自由が手に入り、同時に生活への不安もそこまで心配しなくても良いとなります。私は稼いだお金は無駄に余らせないで、一番良いときに一番良い使い方ができたら理想的だなと思っています。財産が残らないので子供達には悪いですが(笑)、それよりもお金を稼ぐために子供が小さいころに一緒にいられる時間が少なくなってしまったり単身赴任をしたり…ということを避けたいと思う価値観です。そのようにして稼いだお金が、実はそこまで必要なものでもなくてだいぶ余ってしまったということがないように、今の働き方と収入は、本当にバランスが良いものなのか、考えてみるのも良いのではないでしょうか。  フリーランスになると周囲に話すと、まだまだ変わり者のように見られる雰囲気を感じますが、今は業務委託の案件もインターネットで数多く見つけることができますし、エクセルなどで簡単に数年先のシミュレーションも何通りも検証できます。ひとつの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。私は少なくとも大変満足しています。

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