会社員であったひとが独立したりフリーランスになるにあたって、1番の不安は収入面だと思います。特に会社員が長かったひと、長く勤めたことで年収が高くなったひと、家族持ちのひとなどは、特に収入面を不安に思うかたが多いかと思います。僕自身がそうでした。僕は大学を卒業後23歳で会社員になり、その後転職はしましたが44歳までずっと会社員をしていました。転職はしたものの最後の会社は10年以上在籍し管理職にもなり、収入も額面で1千万円ほどになっていました。家族は子供が生まれたばかりで2歳と0歳がいます。だ、だいじょうぶか?と思うのが普通ですよね。僕がどのように考えて、決断したかの体験を記します。
- 結論 ~まず、そんなに収入必要?と考えた~
- このときの僕の状況
- 日本人の平均世帯収入からみてそんなに必要なのか
- すまんが子には美田は残さないと考えた
- 老後不安を考えた 平均的であれば、うちだけが路頭に迷うとはならない
- まとめ
1結論
- 1このときの僕の状況
このときの僕の状況を以下に記します。
・僕収入:給与で年間約940万円(額面)、別途住宅手当(借上社宅):年間約110万円
・妻収入:産休中の手当で約180万円(額面)
・その他収入:なし
・貯蓄:4,500万円(預金、証券等) 確定拠出年金:僕約400万円 妻無し
・その他資産:不動産、車など資産と言えるものなし
持ち家でなく、これといった趣味も無かったのでお金はけっこうたまっていました。ただ、いわゆるファイヤーできるような額ではありません。毎年自然と400~500万円は貯蓄が増えていくような収支でした。
1.2日本人の平均世帯収入からみてそんなに必要なのか
年収は多ければ多いほどありがたいです。サラリーマンであれば、年収1千万はもらってみたいなどありましたが、ふと「そんなに必要なのか?」「そんなにもらって何を買いたいのだ?」と思うようになりました。今は通勤のために都内に住んでいますが、僕の実家は北関東の田舎です。都内なら新築で1億くらいしてしまうであろう延床面積100平米の一戸建ては僕の地元では2千万円台で買えます。それも都内なら60平米くらいの土地の三階建てですが、僕の地元では200平米くらいの土地の二階建てです。都会に住むことにこだわらなければ、そんなに稼がなくても良いのではないかと考えました。
しかも日本の平均的世帯年収は500万円程度です。それでもなんとか子供が育っていそうです。そりゃ小学校から大学までずっと私立だとかいくつも習い事や塾をなどとなれば、きりがないですが、平均的な子育てであれば、それほどお金はかからないのではないかと考えました。
1.3すまんが子には美田は残さないと考えた
そこで、ここから先にかかる費用がいくらで、今の貯蓄からしてどれくらいの収入があれば妻が100歳になるまでお金が持つかを考えました。100歳で0円になるように考えました。余れば安心ですが、何千万円も残っても、何のために時間を犠牲にして働くのかと考えた場合、時間を犠牲にして働くような今の働き方であれば、お金を余らせることは時間がもったいないと考えました。お金が残ることより、小さい頃にいっぱい遊んだとかいろいろなところに一緒に行ったとかお話をしたといった刺激のほうが、子供たちにとって良いはずだと勝手に考え(笑)、お金(美田)は残さないようにギリギリを攻める計画にしました。そうすると、当然今ほどの僕の年収は必要でないことが見えてきました。
1.4老後不安を考えた 平均的であれば、うちだけが路頭に迷うとはならない
老後2,000万円問題と世間が騒がしいですが、「どうかな」と思っていまして。平均的、または中央値的な貯蓄額はそんなにないはずですし、例えば僕の家族でいえば、僕は約20年厚生年金に加入していて、妻も同じくらい厚生年金に加入しています。フリーランスになった以降は厚生年金は加入できないですが国民年金基金を活用すれば、厚生年金のように年金を上積みできます。家は田舎の中古でも買っておけば、妻と合わせて月額30万円くらいの年金で十分暮らしていけると思います。私が先に死んでしまったらとか、物価が想定以上に上昇してしまったらとか、年金が想定以上に少なくなってしまったらとか、もしものことは考えられますが、考えたらきりがないですからね。大地震が来たら、大津波が来たら、そりゃあり得ますし心配ですが、そのときは僕の家族だけじゃなく、大部分が被害を受けます。大地震にも耐えられて、大津波にも流されない家を建てて無事であっても、自分の家以外みな倒壊して流されていたのでは、自分と家族が生き残っていて楽しいでしょうか。大金を備えていて自分の家族は困窮しなくても、周囲の大多数が困窮している世の中では、楽しめませんよね。そうなったら諦めるという考えで良いんじゃないかと思います。平均的な備えをしておけば、良いと考えました。ま、これは僕の価値観ってだけですけどね。
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