1.家族(妻)への相談、説得
40代の僕には、妻と二人の子供(当時生まれたばかりの0歳と2歳)がいます。30代~50代では、家族持ちのかたも多いと思います。自分ひとりなら自分の考えのみで転職も独立も自由ですが、家族持ちであれば家族への報告が必要ですし、理解してもらえないと前へ進めません。家族以外にも自分の親、さらには妻の親にも報告し理解を得なければ、その後の関係にも影響が出てくるので、なるべく理解を得られるようにしたいところですね。ただ、親世代(昭和20年~30年代生まれ)はどうしても、「大きな企業に勤めていれば安心」「独立なんかしてうまくいくはずがない!」「子供が生まれたばかりの今にいったい何を考えているのか!」と思いがちです。うちの親も、妻の親も、まさにそうでした。親、兄弟への報告はまた別の機会で書きます。なんといってもまずは生活をともにする妻(パートナー)へどのように報告し、理解してもらったか、僕の体験談を記します。
1.結論~私の場合はまったく問題なかった~
- 妻はどういったタイプか
- 実践①常日頃からの会社の出来事や不満や成果、人事はなるべく共有した
- 実践②100歳までの収支シミュレーションを示した
- 実践③独立するアイデア、構想などの共有
1.1妻はどういったタイプか
理解の得やすさは、相手によるのだとは思うので、参考に僕の場合はどうであったかということで僕の妻はどういったタイプか、記載します。僕の妻はしっかり者ですが性格的に穏やかで冷静に話を聞いてくれるタイプです。過度に心配性でもありません。また妻自身、自分のやりたいことのために安定した大企業の事務職から中小企業の専門職(デザイナー)にアルバイト採用で転職した経験を持っていました。そのため、転職や独立に対する抵抗感はさほどなかったと思います。とは言え、子供がまだ0歳と2歳で妻自身も産休中という状況です。不安が無いといっては嘘になります。
1.2妻に理解を得るために実践したこと ①常日頃からの会社の出来事や不満や成果、人事はなるべく共有した
それによって、僕が大変な会社に勤めているのか、辞めたがっているのかが伝わります。「男は仕事の話を家庭に持ち帰らない」とかも美徳とされていますが、僕の場合は逆でした(笑)心配もかけたかと思いますが、突然「辞める」というよりは普段から状況を共有して「いつか本当に辞めそうだな」と心構えをもってもらっていると、いざその時には理解は得られやすいです。
1.3妻に理解を得るために実践したこと ②100歳までの支出に対し今の貯金、これからの必要な収入をシミュレーションした
家族なので一番心配していることは、「家族が路頭に迷わないか」という点だと思いました。そこで、妻に話を切り出すにあたっては、この先私と妻が100歳になるまでの試算表をエクセルでつくって、これくらいの収入があれば、破綻しないといったシミュレーションを用意しました。試算表はのちのページで詳細は書きますが、たとえ絵にかいたもちであっても、多少の見立てが甘くても、そういったものを用意することによって「ちゃんと家族のことも考えてくれている」ことが伝わったようです。
1.4妻に理解を得るために実践したこと ③独立する内容、計画、将来性、ダメだった場合のこと、すべて共有した
誰しもやってみるまではうまくいくかわからないですが、内容や計画はほとんどすべて「こう考えている」と伝えました。恥ずかしくなるような甘い考えであったとしても、恥ずかしがらずにオープンにすることが良かったと思います。僕の場合は誰かと共同で起業するとかではなかったので、独立にあたっての計画や構想は自分だけで作るのが基本です。自分だけで考えているとどうしても視野が狭くなります。独立する分野は妻が専門外であったとしても、専門外ならではの純粋な疑問やアイデアをもらえることもありました。
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